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愛刀化垂涎・夢の名刀 大切っ先【長曽祢興里入道乕徹】在銘 寛文九年六月吉祥日・最上研磨済み・60,3cm

登録証
都道府県 神奈川県
発行年度 昭和39年 
種別
長さ 60,3cm
反り 0,8cm
目釘穴 1個
銘文 表:長曾祢興里入道乕徹
裏:寛文九年六月吉祥日
備考
現在価格 100000 円
入札総数 3 (入札履歴)
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本刀は昭和39年4月登録されましたが、銘文・(表)乕徹の乕の文字が虎と間違っており、叉(裏)年期・寛文九年六月吉祥日が抜けていましたので、今回再交付をして頂きました。
虎徹の作刀は地鉄が緻密で明るく冴え、鑑賞面にも優れ、切れ味鋭い名刀として名高い。別名、興里、長曽禰興里、長曽禰虎徹、乕徹ともいう。通常虎徹といえば、この興里を指す。なお、興里は甲冑師であったため刀剣の他にも籠手、兜、鍔などの遺作もある。50歳を超えてから刀工に成った。虎徹の作刀には国の重要文化財をはじめ、文化財に指定されているものが多い。また、土佐山内氏、尾張徳川家、奥平氏伝来の品、江戸幕府の大老・井伊直弼の差料であった脇差など、大名などの上流階級が所蔵する品であり人気が高く、江戸後期には大名道具、大名差しといわれる代物となっていた。「虎徹」とは甲冑師・長曽禰興里の刀工時代の入道名のひとつである。「虎徹」の方が「興里」に比べて定着しているが、厳密には入道名を呼び名とするのは正しくない。刀工名としては興里、あるいは長曽禰興里と表記することが望ましく、刀剣の専門書などでは興里と表記することが多い。虎徹の銘字は「虎」の異体字である「乕」を用いて「乕徹」とも書き、「虎徹」に比べ「乕徹」と名乗った期間が長いこと、「乕徹」銘の方が後期作であること、刀剣書などでは「乕徹」と表記されることも多いことを考えると、「虎徹」よりは「乕徹」とするほうが妥当である。虎徹は石田三成の佐和山城下生まれ幼少期に関ヶ原の戦いがあり、佐和山城が落城したため福井から金沢に逃れた。金沢では甲冑の名工として知られた。太平の世となって甲冑の需要が減ったためと思われ、江戸に移って刀鍛冶に商売替えしたのは50歳を超えてからである。兜や古釘など、古い鉄を溶かして刀を作り]、その古鉄の処理に関する自信からかはじめは古鉄入道と名乗っていたが、その後中国の故事により、虎徹と改める。虎徹は歳とともに急激な成長を遂げ、寛文の終わり頃から延宝の始めが絶頂期であった。作刀上の師は諸説あるが和泉守兼重とされる。没年については定かではないが、「乕徹の研究」では延宝6年(1678年)6月24日に没したとされる。虎徹の作刀期間は、年紀から考えて明暦2年(1656年)に始まり延宝5年(1677年)に終わったものと思われ、およそ20年にわたり刀剣を製作している。「明暦元年乙未八月長曽祢奥里於武州江戸作之」と銘のある兜が掲載されている。翌2年3月の脇差が最初の年紀であるため、その間に刀鍛冶として独立したと思われる。ただし、刀鍛冶になるには数年の修業が必要なため、作刀の修行をしながら兜などを作って生活を立てていたと考えるのが妥当だと考えられている。作刀場所:一説に近江で刀工になり後江戸に移るとされるが、上記のような「於武州江戸」などと銘のある兜があること、師匠とされる和泉守兼重が江戸にいることなどを考えると、近江での作刀は現存しないと思われる。江戸での作刀場所は初め本所割下水、晩年になり「住東叡山忍岡辺」とある刀剣が存在することから、上野東叡山寛永寺付近とされている。本刀は、鍛えは板目が総じてつみ、杢と大板目風が交じり、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かによく入っている。刃文は直ぐの短い焼出しが見られ、その上は直刃を基調に浅く小さくのたれ、互の目が連れ、小互の目・尖りごころの刃などが交じり、足太くよく入り、匂深で、沸がよくつき、処々強くむら立ち、砂流しがかかり、金筋が目立って入るなどの出来口を示している。彼の後期作、すなわち「ハコトラ」期の作である。この期の作域は、前述のように、数珠刃を得意として焼いているが、本作も数珠刃風の作柄をあらわしている。常々のこの種の作に比して、沸が強く荒びた風があり、地景・金筋等の働きも目立っているなど、放迫で野趣に富んだ作風に仕上げている。また刃縁にはほつれ・二重刃がかかり、湯走り風を交えた景色には風情が感じ取れる。地刃共に明るく冴えわたった乕徹会心の一口で、同工の本領が遺憾なく発揮されている。大切っ先の名刀となっています。寛文九年の年期あり77歳前後の油の乗り切った時期の作刀と思われます。古研ぎの状態ですが、裸眼では錆や庇、刃切れはありません。質問は仕事の関係ですぐにお答えできない場合がありますので、私のアドレス若しくは携帯までお願いします。わかる範囲で誠意をもってお答えいたします。 bkdat805@rinku.zaq.ne.jp 090-5884-0695 以上よろしくお願いします。美術品の為、個人の 感覚に相違がありますので神経質な方は入札ご遠慮ください。落札者様に於かれましては落札購入後、銃砲刀剣類所持等、取締法にもとずき都道府県の教育委員会
に所有者変更の届出が必要ですので、お手続き、よろしくお願い申し上げます。(詳細)。(登録)神奈川県教育委員会第37199 登録日昭和39年4月22日 (種別)刀 (長さ)60,3cm (反り)0,8cm (目釘穴)1個 (銘文)表・長曽祢興里入道乕徹 裏・寛文九年六月吉祥日  元幅2,8cm 元重0,7cm 先幅2,3cm 先重0,7cm