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【高級・大名拵え】雲竜一作 金無垢目貫・四分一金象嵌 鍔/縁頭 青貝微塵塗鞘

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終了予定時刻 2013-04-10 23:01:00.0
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出品者からのお知らせ
落札手数料は、落札者様に負担頂きます。

古い時代物の為、新品レベルの完品をお望みの方は入札をご遠慮下さい。
落札後のキャンセル、返品はお受けしません。落札後72時間以内に連絡願います。
時代鞘である青貝微塵塗鞘には、部分的に青貝が薄くなった箇所がありますが、
漆自体には剥げや割れなどの痛みはなく、江戸期の時代拵えとしては大変に
美品であります。
鞘本体は、微小な小当たりが見られる程度の保存状態の良いものです。

金着切羽は厚さが1mmを超える重量感のあり保存状態よく、鍔と縁頭は高級四分一の
高彫りにて雲を表し、金象嵌で雲の中に竜を配する見事な雲竜図一作ものです。

目貫は4cmにもおよぶ大型の金無垢目貫で、うねり竜となっています。

柄には大粒の親玉が誂えられ、柄巻は金無垢の目貫が見えるように掛け巻になっています。

拵えをほどき、金具単品で換金した方が換金しやすいとは思いましたが、時代を超えて
きた拵えをほどくのも忍び無く、このまま出品することにしました。金具類だけ揃えても、
相当な金額になりけしてこの値段では調える事はできません。

本作に収められていた刀身は 別で出品していました特別保存刀剣の古三原が収められていました。

収められていた古三原大刀の寸法は、刃長:68.2cm 反り:1.4cm 元幅:3.05cm
 先幅:2.3cm になります。

下緒は当方にて金具に合わせ、正絹の龍図に変えていますが、時代下緒も残っておりますので
お付けいたします。
【商品説明追記】
画像追加しました。
すべての金具が注文一作なので、銘は縁のみに刻まれています。
江戸金工 園部派の作になります。

鍔、縁頭について、雲龍図と記載しましたが、よく見ると海龍図と
観せられます。

【商品説明追記】
金工銘と鍔の画像追加しました。

すべての金具が注文一作なので、銘は縁のみに刻まれています。
江戸金工 園部派の作になります。

鍔、縁頭について、雲龍図と記載しましたが、よく見ると海から
龍が天に昇る昇龍図です。
海上の波、湧き上がる雲、今まさに天に昇ろうとしている龍の図が
まことに力強く、動的に表されています。

昇龍図は出世の象徴で、大名筋が好んで自慢の愛刀に誂えましたが、
昇龍=幕府に謀反と解釈されるのを恐れ、身内筋の極限られたときにしか
佩刀しなかったと聞き及んでいます。

これもそうなのでしょう。
雲竜だと思っていましたので、江戸期と言いながらあまりの状態の良さに
近代物の偽物じゃないかと何度も刀剣商に確認した経緯があります。

入札も頂いておりますので今の段階で取り下げはしませんが、今回で
落札されなければ、ほどいて金具一作として鑑定審査に出すことにします。



一般に見ます昇竜図は、天を昇っている様を描いており龍が絡んでいるのは雲のみが描かれています。
本品物は、鍔の下半分が荒れ狂う波間で泳ぐ龍の姿で、上半部が雲間で頭をもたげた龍が今まさに
昇竜せんとする図になっています。この図柄は非常に珍しい物です。

さらに、縁にはまだ海を泳ぐ時を待っている龍、鍔には嵐を巻き起こし今まさに昇竜せんとする龍、
そして頭には龍が天を昇っている様を描いており、一連の物語となっておるところなど、流石一作物と
言えましょう。
この価値に今まで気がついていなかった自分を恥じるところです。