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「昭和の剣聖」故中山博道先生が認めた実践用刀剣 皇宮衛士専属刀工

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終了予定時刻 2012-12-15 22:06:00.0
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刃長 67.2センチ  反り 1.7センチ  目釘穴 1個
元幅 2.9センチ  元重 7ミリ
先幅 2.2センチ  先重 6ミリ
ハバキ 金ハバキ?金着ハバキ
(表) なし
(裏)銘 二代源良近作之

 東京の芝三島町に住み、大正から昭和にかけて鍛刀した刀匠です。その作は出来に優れた作品が多く、またその斬れ味の評価が優れており近年評価され直しています。
 良近刀匠自身が己の信念の元切れる刀を追求し従来のやり方に囚われず洋鋼を使って、無垢鍛えの刀を作刀し銘を入れていたため当時の刀剣家からは白い目で見られていたそうです。

 その後天皇を守る皇宮衛士専属の刀工となり日の目を浴びることになりました。
下記にその時のエピソードをしるした『実戦刀譚』からの抜粋を一部載せてみます。

「かつて五・一五事件の直後、宮内省の皇宮警守に、切れる刀をもたせようというので、島津公爵家から三十数振りの日本刀の寄贈を受け、当代日本刀の権威者として、国宝保存会の委員である小山田海軍中将その他が立ち合い、皇宮警察の剣道師範、中山博道先生が試し斬りをした。ところが、その中でよく切れたものはたった六振りしかなかった。
 そこで中山先生は、いっそ『源良近』の刀の方がいいとすすめたところが、中将は、それは洋鉄がはいっているからいかん、といって断った。中山先生も頑として所信を曲げない。「洋鉄がいけないのなら、昔の南蛮鉄製の日本刀はどうです、兵隊の銃剣はあれは何です」と突っ込んだ。そこで、豚の死体に荒っぽい試しをした上でという事になり、先生はややむっとして、切り柄もはめず、打ちおろしの刀の中心を素手で握ったままでスポリスポリと斬った結果は、相馬子爵家から贈られた十五刀よりも、はるかに成績がよかったので、さすがの中将も黙ってしまった。最後に、中山先生は、愛刀の居合い刀を揮って、十五、六貫もある豚の、腰骨から尻へかけて、ズウンと斬り放したので、小山田中将は思わず声を上げ、「肥前刀ですか」と座席から立ち上がってきいた。中山先生はにっこり笑って、「いえ、これも『良近』です。」と答えたので、居合わせた宮内大臣をはじめ、高官諸氏も思わず顔を見合わせ、一も二もなくこの刀が採用されたのである」

 現代での斬鉄剣として有名な小林康宏初代刀匠も切れ味を追求し無垢鍛えでの作刀をした方でした。切れ味に共に相通じるものがるのではないでしょうか。

 本刀は二代となっておりますが地鉄などから同じく無垢鍛えであることが推測できます、刀身にほんの少し薄錆びがある以外は非常に良い状態でハバキ元にウブ刃が未だに残っております。観賞用としてよりは居合・据え物切りなどにご使用になる方が良いかと思います。

※寸法は手測りの為、誤差は御容赦下さい。
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